
「ChatGPTという名前は聞いたことがあるけれど、何ができるのか分からない」「難しそうで、まだ使ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTは、普段の会話に近い言葉で質問やお願いを入力すると、文章で回答してくれるAIサービスです。
質問への回答だけでなく、文章作成、要約、アイデア出し、Web検索、画像作成、ファイルの分析、プログラミングなど、さまざまな作業を支援してくれます。利用できる機能や回数は、プランや利用環境によって異なります。
この記事では、ChatGPTとは何か、何ができるのか、始め方や注意点を初心者向けに分かりやすく解説します。
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAIが提供している対話型のAIサービスです。
チャット画面に質問や指示を入力すると、その内容を読み取り、会話形式で回答します。難しいプログラミング言語を覚える必要はなく、日本語で普段どおりに話しかけるだけで利用できます。
たとえば、次のような質問ができます。
- 今日の夕食メニューを考えて
- 取引先に送る丁寧なメールを書いて
- 難しい言葉を初心者向けに説明して
- この文章を短くまとめて
- 旅行の持ち物リストを作って
一度回答を受け取った後に、「もう少し短くして」「初心者にも分かるように説明して」などと追加で伝えられるのも特徴です。
検索エンジンでは、複数のページを開いて自分で情報を整理する場面が多くあります。一方、ChatGPTには知りたいことや目的を文章で伝え、会話をしながら回答を調整できます。
ただし、ChatGPTは検索エンジンの完全な代わりではありません。回答に誤りが含まれる可能性があるため、重要な情報は公式サイトや信頼できる情報源でも確認する必要があります。
ChatGPTでできること
ChatGPTにはさまざまな使い方があります。ここでは、初心者でも始めやすい代表的な活用方法を紹介します。
質問や調べもの
分からない言葉や仕組みについて質問できます。
たとえば、「生成AIとは何ですか?」と聞くだけでなく、「中学生にも分かるように説明して」と条件を追加することも可能です。
Web検索が利用できる環境では、現在の情報を調べ、情報源を示しながら回答できる場合もあります。
文章作成
メール、案内文、ブログ記事の構成、SNS投稿などの下書きを作れます。
何もない状態から文章を書かせるだけでなく、自分で書いた文章を読みやすく整えてもらう使い方も便利です。
たとえば、次のように依頼できます。
取引先に、打ち合わせの日程変更をお願いする丁寧なメールを作ってください。
目的や相手、伝えたい内容を具体的に入力するほど、自分の希望に近い文章を作りやすくなります。
要約と整理
長い文章を短くまとめたり、複雑な情報を箇条書きに整理したりできます。
会議のメモを整理する、資料の重要部分を抜き出す、文章の結論をまとめるといった作業に役立ちます。
ただし、個人情報や会社の機密情報が含まれる資料を入力するときは、所属先のルールやChatGPTのデータ設定を確認しましょう。
アイデア出し
ブログの記事案、商品の名前、旅行プラン、献立など、アイデアを考える場面でも利用できます。
最初から完璧な案を求めるのではなく、複数案を出してもらい、その中から良いものを選んで改善していく使い方がおすすめです。
画像やファイルの活用
利用するプランや環境によっては、画像やファイルをアップロードし、その内容について質問できます。
たとえば、表の内容を整理したり、画像に写っているものについて説明を求めたり、データから傾向を分析したりできます。
無料プランでも、Web検索、ファイルや画像のアップロード、データ分析、画像生成などを利用できる場合があります。ただし、利用回数や使用できる機能には制限があります。
画像作成
作りたい画像の内容を文章で伝えて、イラストやデザイン案などを生成できます。
たとえば、次のように依頼できます。
白い背景に青を基調とした、初心者向けAIブログのアイキャッチ画像を作ってください。
生成された画像は、文字や構図、雰囲気などを追加で指示しながら修正できます。
プログラミング
コードの作成、エラー原因の調査、既存コードの説明などにも利用できます。
初心者が学習の補助として使うこともできますが、生成されたコードが必ず正しいとは限りません。実際に動作確認し、セキュリティ上の問題がないか確認することが重要です。
ChatGPTの始め方
ChatGPTは、パソコンやスマートフォンから利用できます。
1.ChatGPTの公式サイトを開く
ブラウザーでChatGPTの公式サイトを開きます。
似た名前の非公式サービスもあるため、提供元がOpenAIであることを確認してください。
2.アカウントを作成する
画面の案内に従い、メールアドレスや利用可能なログイン方法を使ってアカウントを作成します。
アカウントを作成せずに試せる場合もありますが、会話履歴の管理や一部の機能を利用するにはログインが必要です。
3.メッセージを入力する
画面下部のメッセージ入力欄に、質問やお願いを入力して送信します。
たとえば、最初は次のような簡単な内容で構いません。
ChatGPTを初めて使います。初心者におすすめの使い方を5つ教えてください。
ChatGPTの公式FAQでも、メッセージ欄に必要な内容を入力して送信することが基本的な利用方法として案内されています。
ChatGPTの基本的な使い方
ChatGPTから希望に近い回答を得るには、指示を具体的にすることが大切です。
AIに入力する質問や指示は、「プロンプト」と呼ばれます。
目的を伝える
何のために回答が必要なのかを伝えます。
悪い例:
文章を書いて。
良い例:
AI初心者向けブログの導入文を、300文字程度で書いてください。
目的と条件が具体的なほど、希望に近い回答になりやすくなります。
相手を伝える
誰に向けた内容なのかも重要です。
パソコンが苦手な50代の初心者にも分かるように説明してください。
このように対象者を伝えると、言葉の難しさや説明の詳しさを調整してくれます。
出力形式を指定する
回答の形式も指定できます。
- 箇条書きにする
- 表にまとめる
- 300文字以内にする
- 手順を番号付きで示す
- 丁寧な文章にする
たとえば、次のように依頼できます。
ChatGPTを仕事で使うメリットを、初心者向けに5つ、表形式でまとめてください。
一度で完成させようとしない
最初の回答が希望どおりでなくても、質問を最初からやり直す必要はありません。
続けて、次のように伝えてみましょう。
- もっと短くしてください
- 具体例を追加してください
- 難しい言葉を減らしてください
- 親しみやすい文章にしてください
- 別の案を3つ出してください
ChatGPTは、会話を重ねながら回答を改善していく使い方に向いています。
ChatGPTを使うときの注意点
ChatGPTは便利ですが、回答をそのまま信用するのではなく、利用者が内容を確認する必要があります。
間違った情報が含まれることがある
ChatGPTは、自然で説得力のある文章を生成していても、内容が間違っている場合があります。
特に次の情報は、必ず公式情報や専門家の説明でも確認しましょう。
- 医療や健康
- 法律
- 税金
- 投資や金融
- 商品の料金
- サービスの利用条件
- 最新ニュース
OpenAIも、ChatGPTが誤った情報や誤解を招く回答を生成する可能性があるため、重要な情報を信頼できる情報源で確認するよう案内しています。
個人情報や機密情報を入力しない
氏名、住所、電話番号、パスワード、顧客情報、社内の未公開情報などは、安易に入力しないようにしましょう。
会社で利用する場合は、勤務先のAI利用ルールを確認してください。
ChatGPTには、会話をモデル改善に利用するかどうかを変更できるデータコントロールがあります。設定から「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにできます。
また、一時チャットを使うと、会話履歴に保存されず、モデルの改善にも使用されません。一時チャットは、原則として一定期間後にシステムから削除されます。
生成された文章を確認する
ブログや仕事で使用する文章を作った場合も、そのまま公開したり送信したりせず、自分で読み直しましょう。
確認したいポイントは次のとおりです。
- 事実に間違いがないか
- 不自然な言い回しがないか
- 他人を傷つける表現がないか
- 自分の意見や体験が反映されているか
- 著作権や利用規約に問題がないか
AIは下書きや補助として使い、最終的な判断は人が行うことが大切です。
初心者におすすめの活用方法
最初から難しい作業に使う必要はありません。日常の小さな作業から試してみましょう。
メールの下書きを作る
体調不良で会議を欠席することを、上司に丁寧に伝えるメールを作ってください。
生成された文章に、自分の状況や相手との関係に合った表現を加えて使用します。
長い文章を要約する
次の文章を、重要なポイント3つにまとめてください。
要約してほしい文章を続けて入力します。重要な資料の場合は、要約に抜けや誤りがないか原文と比較してください。
分からないことを学ぶ
生成AIと検索エンジンの違いを、小学生にも分かるように説明してください。
難しい説明をかみ砕いてもらったり、理解できない部分を追加で質問したりできます。
作業手順を整理する
WordPressでブログを始める手順を、初心者向けのチェックリストにしてください。
やるべきことが多い作業を整理するときにも便利です。
アイデアを増やす
AI初心者向けブログの記事案を20個出してください。
出された案をそのまま採用するのではなく、自分の経験や読者の悩みに合わせて選びましょう。
ChatGPTについてよくある質問
ChatGPTは無料で使えますか?
ChatGPTには無料プランがあります。
無料プランでも、文章による会話だけでなく、Web検索、ファイルのアップロード、データ分析、画像生成などの機能を利用できる場合があります。ただし、利用回数や利用可能な機能には制限があります。
より多く利用したい人向けに、有料プランも用意されています。有料プランでは、無料プランより広い機能や高い利用上限が提供されますが、内容は更新されることがあります。
スマートフォンでも使えますか?
はい。ブラウザーのほか、スマートフォン向けの公式アプリからも利用できます。
非公式アプリと間違えないように、提供元がOpenAIであることを確認しましょう。
ChatGPTの回答はすべて正しいですか?
いいえ。もっともらしい文章でも、事実と異なる内容が含まれることがあります。
重要な情報は、行政機関、公式サイト、専門家など、信頼できる情報源で確認してください。
ChatGPTだけでブログ記事を作ってもよいですか?
下書きや構成作成に利用できますが、生成された文章をそのまま公開することはおすすめしません。
事実確認を行い、自分の体験、検証結果、画像、具体例などを加えることで、読者にとって役立つ独自の記事になります。
どのような質問をすればよいか分かりません
最初は、普段誰かに相談するような言葉で入力すれば大丈夫です。
「初心者向けに説明して」「具体例を入れて」「手順で教えて」などの条件を加えると、回答が分かりやすくなります。
まとめ
ChatGPTは、普段の言葉で質問や指示を入力できる対話型のAIサービスです。
文章作成、要約、アイデア出し、調べもの、画像作成、ファイル分析など、さまざまな用途で活用できます。
初心者は、まず次のような簡単な使い方から始めるのがおすすめです。
- メールの下書きを作る
- 長い文章を要約する
- 分からない言葉を説明してもらう
- 作業の手順を整理する
- アイデアを複数出してもらう
一方で、ChatGPTの回答には間違いが含まれることがあります。個人情報や機密情報の入力を避け、重要な内容は公式情報で確認しましょう。
ChatGPTを「何でも正しく答えてくれる存在」ではなく、考えることや作業を支援してくれるアシスタントとして使うことが大切です。
